DTMにDAWは必要不可欠な物ですが、そもそも「DAWって何?」という初心者の方向けにDAWとは何かを説明し、Macで使用できるオススメDAWをご紹介いたします。
DAWとは
DAWとはDigitalAudioWorkstationの略で、簡単に言ってしまえばパソコン上で音楽を作るソフトウェアのことです。読み方は、「ダウ」「ディーエーダブリュー」「デジタルオーディオワークステーション」などで呼ばれます。主に、デジタルでの音の録音・打ち込み・編集・ミキシングなど、作曲する際に必要な様々な機能が詰め込まれています。
Macで使えるオススメ有料DAW
それでは、DAWの意味を理解したところで、Macで使えるオススメのDAWを見てみましょう。まずは有料のDAWを3点紹介いたします。はっきり言って、これらのDAWは使いこなせればどれも基本的に出来ることは同じです。なので下記のような、自分の好みや環境で決めてしまっても良いでしょう。
- デザインが好き
- 友人や好きなアーティストが使っている
- ピンポイントで使いたい魅力的な機能がある
ただし、DAWは1度決めてしまうと、別のDAWに移行するのはかなり大変なので後悔しないように選択しましょう。
Logic
[label title=”管理人使用経験” icon=”icon-ok” class=”label-green” text=”あり(メインで仕様)”]
LogicはApple純正のDAWです。Macユーザーに絶大の信頼を置かれています。機能面はオールマイティに対応し、特にMIDIの編集機能とデザインが優れています。私自身が使用しているDAWもこのLogicなので、一番のオススメです。
良い点
- 他のDAWに比べて価格が圧倒的に安い
- 画面のインターフェースが直感的でわかりやすい
- Apple純正なので、動作が安定している
- Apple純正なので、MacOSの更新があった時の対応が早い
- GarageBandからの移行がとても簡単なので、初心者に優しい
- アップグレードの度に、マイナーアップグレードとは思えないほど、良質な機能が追加される
惜しい点
- Macでしか使えない為、他のOSを使用している人とのプロジェクトの共有が大変
- プラグインの規格がAU音源である為、VST音源などに比べるとフリーの物が圧倒的に少ない
[blogcard url=”https://yuuto-kannami.com/logic-reasonable”]
CUBASE
[label title=”管理人使用経験” icon=”icon-ok” class=”label-green” text=”あり(少し機能を触った程度)”]
Steinbergが提供するCUBASEもLogic同様に機能面はオールマイティです。SteinbergはYAMAHAの子会社でもある為、VOCALOIDとの同期にも力をいれています。(別売りのVOCALOID Editor for Cubaseが必要)
Logicに比べて良い点
- MacとWindows両方で使える為、Windows & CUBASE環境とのプロジェクト共有が簡単
- プラグインの規格がVST音源である為、数多くのフリーVST音源を使うことができる
- VOCALOID Editor for Cubaseが使用できる
Logicに比べて惜しい点
- 同等の機能を有してるのに、値段がLogicの倍くらいする
- 目的の機能を使うまでの操作がLogicより多い
- アップグレード版の発売が早く、新しい機能を使いたい場合、毎回数万円の費用がかかる
ProTools
[label title=”管理人使用経験” icon=”icon-ok” class=”label-green” text=”なし(噂を聞く程度)”]
ProToolsはプロの現場で多く使われていて、レコーディングスタジオなどの業界標準DAWです。主に「生音を録音する」場合に最高峰のクオリティを出してくれると言われているので、どちらかというと宅録よりも本格的なレコーディング向きです。
価格もかなり高額なラインが多いので、「自分はプロになるんだ!」くらい意気込みの強い方は、検討してみてはいかがでしょうか?
ちなみに私は、一般の方(音楽を仕事にしていない方)でProToolsを使っている人は1人しか見たことがありません。その方も自宅にコントラバスを所持しているような、音楽を本格的にやっている方です。
Macで使えるオススメ無料DAW
GarageBand
GarageBandもApple純正のDAWで、Macに標準搭載されているので名前くらい聞いたことある方も多いんじゃないでしょうか。GarageBandは、Logicの廉価版的な位置付けになり、Logicで出来る基本的な作業は大体出来ます。Logicへの移行も簡単で、GarageBandで作った曲をLogicに読み込むことも出来るので、Logicを使う前にGarageBandを試してみるのも良いと思います。
しかし、Logicとは使い勝手などが若干違うので、あまりGarageBandに慣れすぎると、Logicへの移行が大変になります。もしGarageBandが気に入り、長くDTMを趣味にしたいのなら早めにLogicに移行することをオススメします。
GarageBandとLogicの違い
と、ここまで書いてきて、「なぜLogicの方が良いのか」を全然説明していなかったですね。しかし、すべて書いていくとなると膨大な量になってしまうので、ここでは特に良いと思うポイントを2つだけ紹介します。
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音源やエフェクトが充実している
始めから搭載されている音源(楽器など)やエフェクトの量が桁違いに豊富です。これだけでも作る曲の幅が広がるでしょう。
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MIDI打ち込みやオーディオ編集が高機能で使いやすい
例えば、機械的に打ち込んだMIDIをヒューマナイズ機能を使って人が演奏しているみたいにしたり、ボーカルのピッチ修正などが容易に行えます。
函南助教授のあとがき
全体的にかなりLogic押しの記事になってしましましたが、ご了承下さい。DAW選びは今後のDTMライフに多大な影響を及ぼすので、この記事は参考程度に読んで下さって結構ですので、よく考えて自分に合ったDAWを見つけていただければ幸いです。