函南助教授の音遊び

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生楽器のソフトウェア音源で感じる最大のジレンマ

生楽器のソフトウェア音源で感じる最大のジレンマ

DTMではソフトウェア音源を使用して、自分が所持していない楽器や、自分が演奏することの出来ない楽器が使えることが強みです。しかし、それらが逆にDTMerに最大のジレンマを与えているのではないでしょうか?

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ドラムを打ち込んで気づいたジレンマ

実際に叩けるかどうかが分からなかった

私がDTMを始めて最初に購入したソフトウェア音源は、ドラム音源のEZdrummerだったんですが。この頃の私はドラムのことなんて全く知らなかったんです。

EZdrummerには大量のドラムパターンが用意されているので、それらを配置するだけで、ある程度のものは出来ますが、やはり自分のイメージしたフィルを入れたいじゃないですか! そこで、見よう見まねで打ち込んでみたんですが、ドラマーの友人に聞かせると「これ、腕が3本ないと叩けないよ」と言われてしまいました。そう、そんなレベル。

その後は、その友人にドラムについて色々レクチャーしてもらったおかげで、「投稿している曲」程度の打ち込みは出来るようになりました。しかし、それでも未だに分からないことは沢山あります。

演奏出来る人にしか分からないこと

同期

例えば、「16ビートのドラムパターンを叩ける限界BPM(テンポ)はいくつか?」について考えてみましょう。当然叩く人の技量にもよるので、ここでは現場で活躍するプロドラマーの平均ということにします。極端な例ですが、例えプロであってもBPM300で16ビートを叩くのには無理があります。では、逆にどの程度のBPMまでなら叩くことが出来るのでしょうか?

以前、私が何気なく作った曲を知人のドラマーに聞かせたら「このドラム、叩けないことないけどかなり難しいよ」と、思いも寄らない答えが返ってきたことがあります。言われるまで、このパターンが難しいのかどうかさえ分かっていなかったのです。

これらのような感覚的なところは、結局「実際にドラムを叩いてる人にしか分からない」部分ではないでしょうか? 「その楽器が演奏出来ないから打ち込んでいるのに、打ち込む為にはその楽器が演奏できるレベルの知識が必要」というのが私が常々感じているジレンマです。

ベースを弾いてるから気づいたジレンマ

ベーシストだからこそ感じた違和感

PRE-BASS

インターネット上にはDTMで作られた音源が数々上がっています。その中でもVOCALOID曲は素人が作ってることが多く、また、ベースの打ち込み率が高いように思います。

これは私がベーシストだから感じる話かもしれませんが、これらの曲の大半のベースはのっぺりしていることが多いんですよ。綺麗すぎるというか、「こんなにベースライン動いてるのに音まとまり過ぎじゃない?」などといつも思っています。

おそらく作っている方は、問題ないと思っているかもしれませんが、本業の耳は誤魔化せません。これは当然逆の立場でも言えることです。私は曲中にピアノやストリングスを入れることがあるんですが、本業の方が聞いた時どのように聞こえているかは分かりません。

本業の方にダメ出しをしてもらうのが一番

ベース演奏

やはり、生楽器の打ち込みに関しては本業の方にダメ出しをしてもらうのが、上達への近道のような気がします。実際私も、友人にドラムのダメ出しをしてもらっていなかったら、間違いに気づきもしない点がいくつもあります。

ただ、周りにその楽器専門の人がいない場合だって当然あります。その場合結局、「本業の方にどのように聞こえているかは分からない」というジレンマだけが残ります。

ギター音源を打ち込むよりギターを練習した方が早かった

Electri6ityは使いこなせなかった

実は私、DTMを始めたころはギターが全く弾けなかったんです。そこでギターは打ち込みにしようと思い、Electri6ityを購入しました。しかしElectri6ityは、下記のような理由により私には中々難易度の高いソフトでした。

  • 全て英語
  • アーティキュレーションが多すぎて難しい
  • めちゃくちゃメモリを食う(当時のマシンは32-bitOSでメモリ4GB)

打ち込みを諦めてギターの練習を始める

ギター

とりあえず悪戦苦闘しながら1曲だけ作ったんですが、生っぽさを出すことは出来ず、クオリティーの低い作品に仕上がりました。この時に、「打ち込み覚えるのに時間かかるくらいなら、ギター練習したほうが早くないか?」という気持ちが頭をよぎり、すぐにElectri6ityに見切りを付けて、生ギターの練習を始めました。

元々ベース弾きなので、単音の演奏は問題なかったですし、私の作る曲はテクニック系のフレーズありません。大体3ヶ月ほどで、私が弾きたいものは弾けるようになりました。Electri6ityは中々高額なので、この決断には勇気が必要でしたが、結果として良かったと思っています。

このように、打ち込みを辞めて実際に生楽器を練習するという手もあります。しかし、どの楽器もある程度演奏出来るようにするなんてのは、あまり現実的ではありませんね。

カンナミユート
函南助教授のあとがき

さて、今まで「生楽器のソフトウェア音源で感じるジレンマ」について散々書いてきた訳ですが、結局のところ自己満足ではあります。そんなことよりも、メロディーやアレンジを良くした方がよっぽど良い曲になるかもしれません。しかし私は、生楽器については出来る限り現実の演奏に近づけたいと思っているので、これからもこのジレンマに抗い続けようと思います。

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