2015年4月10日に満を持して登場した、新しいMacBookこと12インチMacBook。あの衝撃の薄さと軽さには私も驚かされました。しかし、「このMacBookでDTMをする」ってなったら話は別です。という事で、今回は新しいMacBook(以下、新MacBook)がDTMをやる上でオススメできない5つの理由を書いていこうと思います。
新MacBookを比較してみる
まず新MacBookをMacBook Air(以下Air)とMacBook Pro(以下Pro)と比較してみましょう。AirとProは新MacBookと同等くらいのスペックにカスタマイズした状態です。
- 新MacBook
- 11インチMacBook Air
- 13インチMacBook Pro Retinaディスプレイモデル
こうして比較してみると、やはり新MacBookで突出しているのは薄さと重量になります。色が3色から選べるところも良いと思いますが、今後他のMacBookにも追加されそうだし、外観の話なので今回は除外させていただきます。
比較してわかったDTMに向かない点
1.スペックの割に値段が高すぎる
まず、なんといってもスペック(CPU性能)の割に値段が高すぎます。この価格設定にするならせめてAirと同等程度のCPUが欲しいところです。
よく「新MacBookはCPUの割によく動く」みたいな話を聞きますが、これはWindows機と比較した時の話だと思われます。私が初めて買ったMacはMacBookの2009年モデルだったんですが、この時も同等のWindows機に比べてかなりパフォーマンスが良いと感じました。つまり、「CPUの割によく動く」というのは単純にMacOSが優れているというだけの話だと私は思います。
2.絶対にUSBハブが必要になる
もう皆さんもご存じのとおり、新MacBookの端子にはUSB Type-Cという新しい規格のものが1つあるだけで、充電もこの端子から行わなくてはいけません。DTMにはオーディオインターフェイスが必須なので、最低でもUSB1つと充電の2端子が必要になってしまします。
その点AirとProなら充電とUSBが別なうえにUSBも2ポートあるので、MIDIキーボードなどを繋げる余裕すらあります。
3.AirもProも十分薄い
新MacBookは薄さを0.35 cm 〜 1.31 cmと表記していて、どうしても最初に書いてある0.35 cmに目が行きがちです。しかし例えば、MacBookの端に0.1 mmのアルミを少し出せば0.1 mm 〜 となるのです。(笑) つまり、ここで重要視しなくてはいけないのは1番厚い部分です。もう分かると思いますが、Airとたった4 mmしか差がありません。
4.Airも十分軽い
重さも、Airとたった160 gしか変わりません。iPhone 6 Plusが172 gなので、このくらい変化だったら我慢できるんではないでしょうか?
5.冷却ファンがついていない
新MacBookには冷却ファンがついていません。DTMは結構パワーを使うので長時間の作業だと熱暴走が心配です。
函南助教授のあとがき
新MacBookでDTMが出来ないという訳ではないですが、「DTMをやる為に新MacBookを購入する」というのはオススメはできません。手軽に曲を作りたいならAirのもっと安いモデルでも良いですし、プラグインなどをたくさん使用してガッツリ曲を作りたい方は少し予算を増やしてProの購入を考えてみてはいかがでしょうか?