函南助教授の音遊び

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GLAY JIROのベースTopDog JRO-03のレプリカ製作

GLAY JIROのベースTopDog JRO-03のレプリカ製作

先日、本物のTopDogのベースを手に入れた訳ですが、実はその昔TopDogのベースを購入する財力がなかった私は、友人K(元クラフトマン)にTopDogと同じ仕様のレプリカベースを作ってもらう事にしました。今回はその時の、ベース製作風景の写真が出てきたので、当時の状況を思い出しながら紹介していきます。

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目次

ベース製作

MyBass-Body

モデルにしたベースは、もちろん先日本物を手に入れたSGCraftsのTopDog JRO-03です。レプリカといっても木材やパーツなどは可能な限り同等のレベルのものを使用しています。またKの楽器製作スキルも申し分ありません。

そうです、衛宮士郎の言葉を借りるなら「偽物が本物にかなわないなんて道理はない!」という事です。

さて、このベースを作ったのは2008年07月です。そんな昔の写真なので解像度が低いし、各パーツの金額などの記憶も曖昧ですがご了承ください。

1. 仕様決め

ベースラフ ノートにベースのラフスケッチを書き、使用する木材・パーツ・色などの情報を詳細に書き込んでいきます。

遊び心で入れようとしたボツ案

  1. ネックにLED電球を仕込んで、トーンのポッドをスイッチポッドに変更。引き上げるとポジションマークが光る
  2. TopDog(勝ち犬)から連想したのか、LowBear(やる気のない熊?)のロゴをヘッドに入れる

2. ピックアップ購入

ベースピックアップ

まずは簡単に取り寄せができるサウンドハウス からLINDY FRALINのピックアップを取り寄せます。確か当時は19,800円だったと記憶しています。

3. パーツ購入

ベースパーツ

ペグ・ブリッジ・コンデンサなどのパーツを楽器屋で購入します。全部で30,000円くらいだったと思います。

ナット材は普通牛骨を使いますが、このベースでは象牙を使用しています。東急ハンズで象牙の屑(切り出した余りの部分)が売っています。

ポジションマークはサイドポジションを含め、パール(貝)を使用していています。

金物はペグだけニッケルのもので、他はクローム材を使用しています。

一応、覚えている限りのパーツを下記に載せておきますが、記憶が曖昧なので間違っているかもしれません。プレートはFenderじゃなかった気も…

4. 木材購入

ベース木材

ボディ材とネック材は国内のaimoku 、指板材はaimokuに在庫がなかったので海外のStewart-MacDonald から取り寄せます。

  • ボディ:ライトアッシュ 2A
  • ネック:ハード メイプル 柾目 3A
  • 指板:エボニー

木材は全部合わせて20,000円くらいでした。

ネック材は板目の方が見た目はかっこいいんですが、マッチングヘッドにするからあまり見えないし、ネック反りの事も考え柾目にしました。

5. ネック加工

ベースネックまずはネックから加工していきます。NCルーターやサンダーという電動ノコギリで大まかに切り出し、細かい部分は手で削っていきます。この時点でトラスロッドも中に入れ込んでしまいます。

TopDogのネックの厚みや太さはわからなかったので、Fender標準の厚みと太さにしてあります。

6. ヘッド加工

ベースヘッドTopDogのヘッドの形です。この形状はペグを乗せるとかなりギリギリの寸法だったとKは言っていました。洗練され無駄がないということでしょうか?

ペグを入れる穴は、ボール盤と呼ばれる電動ドリルで穴をあけます。

7. 指板加工

ベース指板加工1
ベース指板加工2

指板にパールを埋め込み、ネックにボンドで貼り付けます。貼り付けが終わったら、フレットを打ち込んで完成です。

ちなみに、今回海外から取り寄せたエボニーは、かなり真っ黒で当たりの木だったようです。このベースを作った後にKが注文したら、茶色が入っていてローズウッドみたいだったとか。

8. ボディ加工

ベースボディ加工1
ベースボディ加工2
ベースボディ加工3

ボディもネックと同じように機械と手で仕上げていきます。ネックも含め木材は、形が完成したら紙ヤスリで生地調整(研磨)し、面をサラサラにしていきます。

そういえば、当初ボディ材はホワイトアッシュにするという案もあったんですが、ベースという事もあり重量の事を考え断念しました。

9. 塗装

ベース塗装1
ベース塗装2
ベース塗装3
ベースネック塗装

まず塗装の前に、ウッドシーラー(塗料の染み込み防止と導管穴埋め)とサンディングシーラーを塗っていきます。

そして塗料はラッカーのものを使っていきます。何度も薄く塗り重ねていき徐々に色を濃くしていきます。色が塗り終わったら光沢のトップコートを吹いていきます。

ラッカーなので乾燥期間は1~2ヶ月ほどかかります。

ちなみに塗装はGLAYのJIROさんのTopDog JRO-01にインスパイヤされ、かなり薄く吹いてもらっているので、少しぶつけただけで剥がれます。(笑)しかし、その経年変化感がまたいい感じ。

後、実は塗装が終わった後にKが誤ってぶつけてしまい、1 mmほど塗装が剥げてしまったらしく、一旦塗装を剥がしてやり直したんだとか。

10. 水研

水研は画像がありません。水研とは、水に濡らした紙やすりで塗装の表面を削っていく作業になります。私はKの手伝いで、生地調整と水研をした事があるのですが、共に地味で面倒で時間のかかる作業です。(笑)

11. バフ

ベースボディバフ
ベースヘッドバフ

バフとは、布を高速回転させる機械の事です。この高速回転している布に塗装した部分を押し当てて研磨する事で、表面がピカピカになります。ちなみに強く当てすぎると塗装が剥げます。(笑)

12. ピックガード加工

ベースピックガード

ピックガードを作ります。所要時間は1時間ほど。

13. 組み込み

ベース組み込み
ベースコントロール

ザグリの内部には導電塗料を塗り、ピックアップとポッドを接続していきます。Kいわく見えない部分の配線にも気を使って綺麗に処理をしていくんだとか。

14. 完成

ベース

そして、ついに完成です。製作期間は2ヶ月程度(ほぼ塗装の乾燥期間)。色が本家より少し濃く、ボディのアールのエッジが効いている為シックな出来栄えに。TopDogの仕様を模倣しているとはいえ、世界に1本しかない私のオリジナルベースの完成です。

また、本家のSGCraftsでは作製した楽器に下記のような基準を設けています。

組み立て直後の状態で、そのまま「プロの現場で使える」事が基準になっています。実際、できあがってきた直後の楽器をレコーディングに使用してしまう事も多々あります。

SGCraftsより

という事で、私も手元に来た3日後にレコーディング(MTR環境でのレコーディングスタジオ)を行ってみました。(笑)ちなみにこの時のレコーディングが人生初レコーディングでした。

もう解散してしまいましたが、当時の私が組んでいたバンド音源です。

いかがでしょうか?ベースの音全然問題ありませんよね?

仕様

メーカ -
モデル -
Body Wood Swamp Ash
Neck Wood Maple
Fret board Ebony
Pickup LINDY FRALIN / JB
カンナミユート

函南助教授のあとがき

TopDog JRO-03 Replica

さて、ざっくりではありますがこれが私のエレキベースを作ってもらった時の話になります。普段あまり見れないようなマニアックな内容になってしまいましたね。専門用語なども多々出ているので興味がありましたら調べてみてはいかがでしょうか?

しかし、こう見ると楽器の材料費というのはやはり安いですね。一応、当時手に入るパーツ類は全て最高級のものを揃えています。そして、ベースを作ってくれたKにも少なからず包んでいます。それでも合計で十数万円でこのクオリティの楽器が手に入ってしまうとは。良い友達を持ったものです。

ちなみに、下記に本物のSGCraftsのベースのリンクを貼っておきます。お金に余裕がある方は買ってみてはいかがでしょうか?(笑)

また、私の使用しているベースは「カンナミユート使用機材紹介 (ベース編)」を参照してください。

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