iMac2015年モデルにiMac2010年モデルのメモリを移動して、iMac Retina 5K display (27-inch Late 2015)のメモリ増設を試みました。
目次
私のDTM環境だとメモリ8GBでは足りない
iMac2015年モデルはデフォルトで8GBのメモリを積んでいるので、「当面は8GBでも問題ないかな」と思い、増設せずに使用していました。
しかし私の場合、DTMでの音楽制作をした時にメモリ不足を感じます。Logicでプラグインを多数アサインした時に、操作がもたついたり、途中で止まってしまったりします。DTMのプラグインって、ものによってはかなりのメモリを使用しますからね。
実際、アクティビティモニタでメモリプレッシャーを確認してみると、メモリを圧迫していることが確認できます。この画像の時は緑なのでまだ良い方ですが、Macを半日以上つけっぱなしにした状態でLogicを使用した時は黄色くなりました。
メモリプレッシャーは通常、緑で表示されていますが、メモリ不足になると、緑 黄 赤と、色が変化していきます。赤になった場合は完全なるメモリ不足で、それを補う為に起動ドライブをメモリに代用し、かなりパフォーマンスが低下します。頻繁に黄や赤になる場合は、メモリ増設することをオススメします。
iMac購入時にメモリを増設しなかった理由
1. サードパーティー製の方が安い
金額 | 空きスロット数 | |
---|---|---|
Appleで16GBにした場合 | 税抜¥24,000 | 2基 |
自分で増設して16GBにした場合 | 税抜¥12,600 | 0基 |
iMac2015年モデルを購入した時、CPUとグラフィックボードはカスタマイズしましたが、メモリは増設しませんでした。なぜならメモリは別途購入した方が安いからです。
私はDTM作業では、メモリは16GBもあれば十分だと考えています。なので、デフォルトの8GBにサードパーティー製の8GBを増設して、合計16GBにするつもりです。
今回参考にしたサードパーティー製メモリ
2. 増設作業が簡単
もう1つの理由は、メモリ増設は特別な知識がなくても出来る、簡単な作業だからです。まぁ言ってしまえば、ふた開けてメモリ挿すだけですからね。
古いiMacのメモリは使えないの?
そこで今回、メモリを増設することを決めた訳ですが、新しいメモリを購入する前に、1つ疑問が出てきました。それは、「古いiMacのメモリは使えないの?」ということです。
私が以前使用していたiMacは27インチの2010年モデルです。「本体サイズも同じだし、もしかしたらiMac2010のメモリが使えるかも!」と考えた訳です。
メモリ規格が違う
メモリには規格というものがあり、それによりパフォーマンスの良し悪しが決まります。まずはMacのメモリ規格を確認してみます。
メモリ規格確認方法
『 画面左上のマーク 』『 このMacについて 』
iMac2010 → DDR3 SO-DIMM1333(PC3-10600)
iMac2015 → DDR3 SO-DIMM1867(PC3-14900)
メモリ性能比較
iMac | メモリチップ規格 | メモリモジュール規格 | 動作周波数 | 転送速度 |
---|---|---|---|---|
2010年モデル | DDR3-1333 | PC3-10600 | 1333MHz | 10.667GB/s |
2015年モデル | DDR3-1867 | PC3-14900 | 1800MHz | 14.933GB/s |
2台のiMacのメモリの部分を比較してみて下さい。「1333 MHz DDR3」と「1867 MHz DDR3」の部分がメモリ規格になります。4桁の数字違うことがわかりますね。調べてみると、やはり新しいiMacのメモリ規格(1867 MHz DDR3)の方が性能が良いようです。
規格が違うとどうなるの?
規格が違うことはわかった訳ですが、では違う規格のメモリを乗せるとどうなるのでしょう?
実は、規格の違うメモリを増設しても問題ないんです。ただし、性能は低い方に統一されてしまいます。今回の私の状況だと、「DDR3-1333 × 2」と「DDR3-1867 × 2」をセットした場合、「DDR3-1333 × 4」となってしまうということです。
しかしながら、メモリの規格の違いによる速度変は、体感的には変わらないので、そこまで気にする必要はありません。メモリの規格を気にするくらいなら、メモリの容量を増やした方が、よっぽどパフォーマンスは上がります。
マザーボートとの相性がある
今まで散々、「メモリ規格は違うものを挿しても大丈夫」と言ってきた訳ですが、注意しなければいけない部分もあります。メモリはパソコンのマザーボードとの相性がかなりあり、相性が悪いとパソコンが起動しないなんてこともあります。
なので、新しくメモリを購入する場合は、「自分のパソコンのマザーボードとの相性」や「他者の前例があるか」などをよく確認しましょう。そして、複数の組み合わせのメモリを指す場合は、出来る限り規格やメーカーを合わせることをオススメします。
iMac2015へのメモリ移動結果
と、ここまで散々説明してきましたが、実際にiMac2015年モデルにiMac2010年モデルのメモリを移動してみました。
結果は、起動しませんでした。(笑)
これが、上記で説明したマザーボードとの相性が悪いということですね。まぁ、今回は古いMacのメモリで試してみただけなので、損害はありませんが、メモリの相性については身をもって実感しました。(笑)
函南助教授のあとがき
残念ながら、iMac2010年モデルのメモリを移植することは出来ませんでした。素直にiMac2015に合う規格のメモリを購入しようと思います。