今回はLogicの集約スタックという機能を使用して、効率よくオーディオ録音を行う方法をご紹介いたします。
目次
集約スタックってどんな機能?
集約スタックとは簡単に言ってしまえば、複数のトラックを一つにまとめて編集を行う事ができるトラックのことです。
集約スタックは通常のトラックと同様に、ミュートとソロの切り替えや音量調整はもちろん、プラグインやオートメーションなどもすべて共有化出来ます。これらの操作は集約スタック内の全てのサブトラックに反映されるので、CPU使用率やメモリの節約にも役立ちます。
上の図で例を挙げるとすると、メイントラックにディストーションのエフェクトをかけたら、サブトラック1と2のギターにもディストーションが適用されるということです。
また、視覚的にも階層上になり分かりやすくなるので、プロジェクトの管理にも向いています。
集約スタックの作成方法
まず、サブトラック用のオーディオトラックを1つ用意して、トラックを右クリック、「Track Stack を作成」をクリックします。
そして、「集約スタック」を選択し作成ボタンをクリックします。
これで、集約スタックは完成です。視覚的にもサブトラックがメイントラックに紐づいていることが分かると思います。
プラグインをアサインしてみる
それでは、メイントラックにアンプシミュレーターやエフェクトなどのプラグインをアサインしましょう。ここでは、アンプシミュレーターをアサインしてみます。これで、メイントラックに紐づくサブトラックには、すべてアンプシミュレーターが適用されることになります。
サブトラックを増やす方法
サブトラックを増やしたい場合は、既に存在するサブトラックを複製しましょう。複製元のサブトラックを選択した状態で、上の複製ボタンをクリックします。
トラックが複製されて2つになれば成功です。
私が使いやすいと思うところ
私は「オーディオ録音したけど録り直したい! だけど、1テイク目の録音も一応残しておきたい。」という時にかなり一番重宝しています。
これは私がプログラマだからかもしれませんが、やはり共通化できるものは共通化しておきたいです。オブジェクト指向ってやつですね。(笑)
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函南助教授のあとがき
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いかがだったでしょうか? 集約スタックは無駄なトラックを増やさなくてよくなりますし、プラグインの共有化もできる為かなり重宝するのではないでしょうか? 知らなかったという方は是非この機会に使っていただければ幸いです。