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RME Fireface UCXはUSBとFireWireどっちで使った方がいいの?

Fireface UCX
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RME Fireface UCXは高品質なオーディオインターフェイスですが、接続方法がUSBとFireWireの2通りあります。今回はFireface UCXをiMacで使用する際、USBとFireWireのどちらで接続した方が良いのかを検証していきたいと思います。


RME
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目次

そもそもUSBとFireWireの違いって何?

Fireface UCX

USBはパソコンを少しでもかじっていえば、ほとんどの方が知っていると思いますが、FireWireってあんまり聞きませんよね? FireWireは簡単に言ってしまえば、USBより転送速度や安定性が優れた規格のことです。

オーディオインターフェイスだと、比較的高品質なモデルに搭載されていることが多く、USBよりもレイテンシー(音の遅延)が少なかったりします。

ただし、RMEの輸入代理店のシンタックスジャパン公式サイトによると、Fireface UCXでは「USB接続でも超低レイテンシーを実現」と記載されています。以下、USB 2.0とFireWireの説明を引用させていただきます。

USB 2.0:Fireface UCXは、WindowsとMac OS双方の環境下で最高のパフォーマンスを得られるように最適化されています。RME製の他のUSB 2.0(※)インターフェイスと同様に、Fireface UCXには各OSのためにカスタマイズされた個別のファームウェアが採用され、マルチ・チャンネルでの動作時においても超低レイテンシーを実現します。

※Fireface UCXはUSB 3.0端子でも動作します。

FireWire:完全に再設計されたFireWireコアにより、Fireface UCXはRMEのUSBインターフェイスと同様のパフォーマンスと高い互換性を確立しています。Fireface UCXは機器の内部にFireWire通信チップを一切使用せず、FPGAにプログラムされたRME独自開発のオーディオ伝送テクノロジーで通信を行います。この新しい技術は、かつて多くのメーカーを苦しめたAgere製のrev.6チップを搭載したコンピュータであっても、安定した動作を保証します。

シンタックスジャパンより

USB接続のメリット・FireWire接続のデメリット

1. ファームウェアの更新はUSB接続時のみ

USBケーブル

RMEでは、製品の操作性や性能の向上を目的としたファームウェア・アップデートが提供されていますが、USB接続時しか行う事が出来ません。FireWireを使用している場合は、ファームウェア・アップデート時にUSBに接続し直さなければなりません。まぁ、そんなに頻繁に行うものではありませんが。

2. FireWireケーブルが必要ない

FireWire

Fireface UCXにはFireWireケーブルが付属していませんので、FireWireで接続する際は別途ケーブルを購入する必要があります。私はFireWireケーブル購入時に、とある失敗をしてしまいました。もしも、FireWireを購入される場合は下記の記事を一読することをオススメします。同じ過ちを犯してほしくないので。(笑)

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3. Thunderbolt変換アダプタが必要ない

Apple Thunderbolt - FireWireアダプタ

iMacは2012年モデル以降、FireWireポートが廃止されてThunderboltポートに変更されています。2012年以降のモデルでFireWireを使用する場合は、FireWireをThunderboltに変換するアダプタを間にかませる必要があります。Apple純正のものだと税抜きで¥3,500と地味に高いのが難点です。

FireWire接続のメリット・USB接続のデメリット

1. USBポートを節約できる

iMac USBポート

iMacはUSBポートが4つしかありません。流石に4つでは足りないので、多くの方がUSBハブを使用していると思います。しかしオーディオインターフェイス使用時にUSBハブを間にかませてしまうとレイテンシー(音の遅延)発生の心配があるので、出来ればMac本体に接続したいところです。そうなると残りは3つ。外付けHDDなど転送速度が気になるものもMacに直接接続する事を考えると、Mac本体のUSBは出来るだけ節約しておきたいですね。

FireWireは、2011年以前のiMacではFireWireポート、2012年以降のiMacではThunderboltポートを使用して接続しますので、USBポートを1つ節約出来ます

2. FireWireではACアダプタが必要ない

ACアダプタ

Fireface UCXは、FireWireでの接続時のみバスパワーで電源共有されます。USB接続時は付属のACアダプタからの電源供給が必要なので、コンセントを使用することになります。DTMをやっていると何かとコンセントを使用するので、少なくなるのは嬉しいですね。

注意2016.01.07追記

iMac2015年モデルでは、電源供給不足の為FireWireでのバスパワー接続が出来ないことがわかりました。詳しくは下記の記事をご参照下さい。

総評

私はUSBとFireWireの両方での、Fireface UCX使用経験がありますが、体感的なパフォーマンスの差はないと感じております。したがって、ACアダプタが必要なくUSBポートも節約できるFireWireをオススメします。「Thunderbolt変換アダプタに¥3,500も出したくない!」という方は、USBの方を使ってみてはいかがでしょうか?

函南助教授のあとがき

やはり時代はThunderboltなんでしょうか。FireWire搭載のオーディオインターフェイスが徐々に減ってきている気がします。これからオーディオインターフェイスを購入する方は、FireWire対応のものより、Thunderbolt対応のものを視野に入れた方がいいかもしれませんね。

ただ、Fireface UCXは当分の間使える良質な機器だと思います。現在Fireface UCXを使用している方は、是非FireWireでの運用を検討してみてはいかがでしょうか?

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