私は現在ギター1本とベース4本の合計5本楽器を所持していますが、楽器が増えてきたときにまず考えなくてはいけないのは収納場所ですね。そこで今回は私が現在使用している、ギターを6本も収納できる複数ギタースタンドKYORITSUのGSC150/6をご紹介いたします。
目次
KYORITSU GSC150/6紹介の前に
複数本収納ギタースタンドについて
複数本収納ギタースタンド(※ 以下、複数スタンド)は、需要が少ない為か種類も少ないです。楽器屋に置いてある種類も少ない為、基本的にはネット通販で探すことになると思います。
そんな中、音楽製品専用通販サイトサウンドハウス で複数スタンドを調べてみたところ、大体の製品がスポンジゴム製のものだということが分かりました。
スポンジゴム製の製品はやめた方がいいかも
スポンジゴム製のものとは、鉄パイプにスポンジゴムを巻きつけたような見た目で、複数スタンドの大半がこれに該当します。収納本数にもよりますが、値段は¥3,000 ~ ¥15,000程度と比較的安価で、自宅用に購入する方の大半がスポンジゴム製のものを選択していると思います。
実は私もその内の一人で、GSC150/6の前に使用していたスタンドはスポンジゴム製のものでした。しかし、4年ほど使用してみた感じスポンジゴム製のものはオススメできないと感じたので、その理由について説明させていただきます。
1. 楽器が変色してしまう
ウレタン塗装の楽器の場合は殆ど問題ありませんが、ラッカー塗装の楽器の場合、スポンジゴムに長時間接触していると変色してしまいます。私はラッカー塗装の楽器のみ他のスタンドに置いていました。
2. スポンジゴムがボロボロに
2 ~ 3年ほど使用したあたりでスポンジゴムが劣化して、ボロボロと剥がれるようになってきました。スタンドの下に黒いカスが落ちて、非常に見た目が悪くなります。
3. 楽器が鉄棒に接触
スポンジゴムがボロボロになり更にそのまま使用していると、今度は楽器と接触する部分が破けて中の鉄パイプが剥き出しになってしまいました。そのまま楽器を置いてしまうと楽器が傷ついてしまうので、間にクロスを敷く羽目に。
4. ホコリが取れにくい
スポンジゴムの素材は、ホコリが付きやすく取れにくいです。また経年変化により劣化してくると、ホコリを払っただけでも、スポンジゴムがボロボロと剥がれそうになります。
5. 変形ギターが置けない可能性
私は変形ギターなどは所持していませんが、スタンドの形によっては置けない楽器がでてきます。例えば上記の写真のスタンドだと、フライングVなどは置けませんね。
プロが現場で使用しているような高価なモデルはどうか?
スポンジゴム製のものをやめた方がいいという理由は解っていただけたと思いますが、スポンジゴム製品を除外するとほとんど種類が残りません。そんな中とりわけ目立つのが、プロが現場で使用しているようなしっかりとしたスタンドです。
よくプロのレコーディング現場やライブステージの脇に置かれている、ごつくて頑丈そうなスタンドです。製品のクオリティーに関しては文句のつけようもありませんが、価格が¥70,000以上したりと高額です。正直、私はギタースタンドに¥70,000は出せないと思いました。(笑)
そんな時にKYORITSU GSC150/6を発見
そんなこんなで、スポンジゴム製よりは耐久値が高く、高級スタンドより安価なコストパフォーマンスの良いスタンドを探していたところ見つけたのがKYORITSUのGSC150/6でした。KYORITSUと言ったら、Electro-HarmonixやElixirなどの有名ブランドも取り扱っている会社なので、ネームバリュー的にも安心ですね。
KYORITSU GSC150/6
本体サイズ・重量
折りたたみ時 | 設置時 | |
---|---|---|
縦幅 | 130 mm | 630 mm |
横幅 | 680 mm | 680 mm |
奥行 | 530 mm | 580 mm |
重量 | 7.8 kg |
本体サイズですが、なぜかKYORITSU の公式ページでの寸法が間違えています。
見た目や作りについて
基本的には良い感じ
見た目に関しては値段の割にはかなり良いと思います。スポンジゴム製のものと比べるとかなり高級感がある感じです。作りに関しては、細部まで細かく見ると雑な部分もありますが、普通にスタンドとして使用しているだけで目立つような点はありません。
作りが微妙な部分
ネック収納部分
「ギターが倒れないように固定する為のマジックテープの部分が、少しチープな作りかな」と感じます。
楽器仕切り部分
楽器を仕切る為の黒い棒ですが、正直ここが一番しょぼいです。(笑) 上記の写真の白い部分ですが、発砲スチロールです。そう、発泡スチロールに黒いモフモフを貼り付けただけなのです。(笑) まぁ、つなぎ目部分を下にすれば見た目ではわからないので良いんですが、万が一折れたら面倒ですね。
もちろん他の部分は発泡スチロールではないので安心して下さい。中身を直接確認したわけではないですが、おそらくベニヤ板かなにかでしょう。
置くことが出来る楽器・出来ない楽器
変形ギターも置ける
スタンドが箱型なのでスタンダードな形の楽器はもちろん、フライングVや変形ギターでも置くことができます。よほど変な形をしているギターは置けないかもしれませんが…(笑)
ボディーの厚みがある楽器は置ける本数が減る
アコースティックギターなどボディーの厚みがあるものは、6本のスタンドでも3本程度しか置けないでしょう。
ネックが厚い楽器は置けない
また、ネックを入れる部分が35mm程度なので、それ以上にネックの厚みがある楽器は置くことができません。
持ち運びについて
私はこのスタンドを持ち運ぶことはないので確かなことは言えませんが、もし持ち運ぶならプロ使用スタンドの方が良いような気がします。常に一箇所に置いておくぶんには問題ないですが、何度も移動したりするとさすがに強度が心配です。
価格について
GSC150/6は定価が¥16,200で、2015年10月現在通販で購入すると、約¥10,000とスポンジゴム製品とそこまで変わらない値段ですす。見た目や作りも全体的にそこそこしっかりとしていて、かなりコストパフォーマンスに優れています。
KYORITSU GSC180/8
ちなみに、6本じゃ足りないと言う方には8本版もあるのでご安心を。それ以上お持ちの方は… プロか何かでしょうか?(笑) GSC製品は横に並べてくっつけても見た目を損なうことはないと思うので、複数台お買い上げ下さい。
函南助教授のあとがき
以上がGSC150/6の紹介になります。はっきり言ってこの価格でこのクオリティーのスタンドだったら申し分ないと思います。ギターの収納場所にお困りでしたら、購入を検討してみてはいかがでしょうか?